それまでゆるされていた自由が、自由でなくなった時、
そのことに、怒り、悲しみ、苦しんでいるうち、
目の前はどんどん暗くなっていく。
前が見えず、もがいているうち、周囲の明かりも一つ一つ消えていく。
私たちは、その不自由さに、絶望を抱えながら
心身を適応させていくしかないのだろうか?
全ての光を呑み込んでしまうような、
暗い深淵を目の前にして、
絶望を感じ取るのも、希望を見出すのも、
持ちあわせた感受性ゆえの、心の動き。
心拍数が上がり続ける暗がりの中、
突如、どこか遠くで弾ける、瞬く光と爆音に、
恐怖を覚えるのも、魂の躍動を感じるのも、
持ちあわせた感受性ゆえの、心の動き。
明るい中にいたなら見ることのなかった光。
賑やかな喧騒に囲まれていたなら聞くことのなかった音。
咲かせられる花という、暗闇の中に咲く光。
(この記事は、5月に起稿し、9月に公開しました。)